こんにちは!natuです(^O^)
一昨日は母親として、スピリチュアルカウンセラー/ヒーラーnatuとしてもとても大事な日でした。
そして、新たなスタートをきれた日でもありました。
私の息子・はるは【読み書き障害(ディスレクシア)】です。
そのことを、クラスの皆と保護者の皆様にカミングアウトをしました。
このブログでも初カミングアウトです。
はるの身近な人達に言っていないのに、ここで私がそれを言うのは、はるの意志に反すると思い今まで伏せていました。
今日は【読み書き障害(ディスレクシア)】について書いていきます。
読み書き障害(ディスレクシア)とは?
ディスレクシアの例です。
読み書き障害(ディスレクシア)とは学習症(学習障害)の1種であり、字を音に変換(読む)したり、思考を字に変換したりする(書く)ことがとても苦手な体質のことです。
これは人の何倍も努力をすれば良くなるわけではなく、何ページも何ページも字を書く練習をしたからといって字が上手くなるわけではなく、何回も何回も自分で音読をしたからと言って内容を理解することが出来るというわけではないのです。
努力してどうにかなるものではないのですね。
だから怠けているわけでも、サボっているわけでもありません。
字が汚なくて誤字が多くても、ノートの取り方が変でも、音読の読み間違いが多かったりスムーズに読めなくても、通常の何倍もエネルギーを使って一生懸命に精一杯やっています。
ディスレクシアの人には上の例のように字が見えています。
1人1人で見え方も抱えている困難の特徴もそれぞれ違います。
はるは文字が重なって見えていて、「ろ」が「る」に見えると言っていました。
アメリカでは人口の10%が、日本では4.5%がディスレクシアとも言われています。
1クラスに1人~2人はいる計算になります。
ただしこれは推定ですので、正確な数字ではないことを付け加えておきます。
著名人では、トム・クルーズ、スティーブン・スピルバーグ、オーランド・ブルーム、キアヌ・リーブスなどがディスレクシアであることを公にしています。
日本人ではミッツ・マングローブ、黒柳徹子なども公にしています。
日本での認知度はまだまだ低く、検査を行ってくれる機関も少ないですし、医師や先生達も『読み書き障害(ディスレクシア)』というものがあること自体知らない人が多いです。
主な特徴
『読み書き』について
- 長い文章を正確に速く読むことが困難で音読が遅い。
- 文中に出てきた語句や行を抜かしたり、どこを読んでいるのかわからなくなり同じ所を繰り返し読んでしまう。
- 数字の逆さ読み。「12」を「21」など
- 字の形を混同する。「はし」を「ほし」など
- 字を置き換える。「おこと」を「おとこ」など
- 勝手読みをする。「クリニック」を「クリーニング」など
- 一字一句は読めても文の意味が分からない。「文+字=?」など
- 似た感じを間違える。「作る→使う」など
- 字の大きさがバラバラでマスからはみ出していたり、字を真っ直ぐに書けない。
- 漢字の細かい部分を書き間違える。棒が一本ない、止めるところを突き抜けてる、点が多いなど。
- 鏡文字を書く。部首の位置が反対など
- 黒板の字をノートに書き写すのにとても時間がかかり、ノートの欄やマス目通りに書けない。
- 小っちゃい「つ」が文のどこに入るのか分からない。
- 漢字を書く→ふりがなをふるなどの2つ以上同時に行う作業が難しく、ふりがなをふるのを忘れてしまう。
- 単語で覚えている漢字を間違える。「報動」の「報」を書こうとして「動」と書くなど
『聞くこと』について
- 似た音を聞き間違える。「見た」を「来た」、「菓子」を「足」など
- 個別に言われると内容を理解できるが、集団の場面では難しい。
- 一生懸命に聞いても、話の内容や相手が言っていることの意味を理解するのが困難。
- 言葉の意味を取り違えてしまうことが多い。
その他
- 名称などがすぐに出てこず、「あれ・・・」「それ・・・」が多い。
- 計算は出来るのに、図形や文章問題がとても苦手。
- 忘れ物が多い。
- 整理整頓が苦手。
- 左右をよく間違える。
- 見たり聞いたりしてもすぐに忘れてしまう。短期記憶が悪い。黒板の板書などを覚えていられない。言われたことが全て出来ない。
- 手先が不器用。
- 1度に注意を向けられる情報量が少なく、その範囲も狭いため、1度に複数の指示や様々なことを言われると混乱してしまい全てをやることができない。
※出展元:日本障害者リハビリテーション協会『「読める」ってたのしい。』より、抜粋
※参考サイト:僕が僕であるために 南雲明彦オフィシャルサイト
はるの場合
『読み』
- 文字を音に変換するのがとても困難。
- 教科書を読むのが遅かったり、行を読み飛ばしたり、漢字を読み飛ばしたり、文章の区切り所がわからず続けて読んでしまう。
- 文字を追って読むことに力を使い尽くし、読めても文章を理解したり、考えたりすることに力が回らない。ある程度理解が出来ていても、テスト時間内に終わらない。
『書き』
- 言葉(音)を字に変換するのがとても困難。
- 字の大きさがバラバラで整わず、マス目や欄に沿って真っ直ぐ書くことができない。
- 誤字や脱字が多く、黒板を写すのに精一杯で内容が理解できず、授業についていけない。
などで、上の主な特徴の『読み書き』にほぼ該当しています。
『聞く』
- 集団の場で、授業の内容や何をすればいいのかの指示をされても聞き取ることが難しく、授業が理解できなかったり、何をしていいのかわからなくなってしまう。
- 聞き間違いや意味の取り違えが多く、叱責される回数が多くなる。
などで上の主な特徴の『聞くこと』にほぼ該当しています。
その他
- 忘れ物が多く、予定帳に持ち物を書いていても、書き写すのに必死で何に使う物なのか理解できていない事が多い。
- 必要な物だとしても何に使うために持って帰ってきたのかわからず、必要ないと判断してどこかにやったり捨てたりしてしまい、授業で困ったり叱責される回数が多くなる。
- 曖昧な指示を出すと、何の事を言われているのか混乱してしまう。手を拭きたい場面だったとしても「いつものタオル持ってきて」では混乱し、「いつも手を拭くタオル持ってきて」と伝えると理解できる。
など上の主な特徴の『その他』にほぼ該当しています。
※参考サイト:僕が僕であるために 南雲明彦オフィシャルサイト
『読み書き障害(ディスレクシア)』は、はるの”個性”
はるが【読み書き障害(ディスレクシア)】だと分かったのは、小学4年生の時に検査をしてわかりました。
はるの場合は外から見ても全くわかりません。
他の子となんら変わらないように見えます。
ある程度コミュニーケーションは取れるし、お友達との関わりも色々ありはしますが大きい問題を起こすようなこともありません。
先生も気づかない人が多いと思います。
ですから、周りには
<怠けている、サボっている、努力してない、もっと練習しろ、なんでそんなに字が下手なの、忘れ物が多くてとろい、テストの点が悪いからバカ>
などど思われてしまい、自分は一生懸命に精一杯やっているのに誰にもわかってもらえない辛さが襲います。
周りにも責められ、自分でもなんで出来ないのかわからなくて自分を責めるようになっていきます。
「こんな自分はダメだ」「100点取れない俺はバカだ」「俺はなにをやってもできない」
そんな風に自分を嫌いになっていき、自己肯定感をどんどん下げていってしまいます。
外からみてわからないものを内に抱えていると、本人も親もとても辛い思いをすることが多くなるんですよね。
その気持ちは痛いほど分かります。
この読み書き障害は「障害」と言う言葉が使われていますが、私は障害だとは思っていません。
はるの人とは違う『個性』だと思っています。
目が悪い子、いい子、絵が上手い子、下手な子、運動が得意な子、苦手な子と様々な子と同じように、読み書きが苦手な子だと思っています。
ただ苦手なことが、『読み書き』だっただけ。
社会全般の人達が当たり前に出来ることが、はるは苦手だっただけ。
みんなが出来るから、みんな出来て当たり前じゃないってだけ。
せっかく人とは違う個性を持って、人とは違うことを感じて生きられるはるが、
人と違うことによって自分を出来ないやつと責めたり、嫌いになるのではなく、
「人と違ってもいい!俺は俺!」
と人生を楽しく生きられるように、私ははるの生きやすいようにサポートしていくだけ。
そう思って今の私達親子に出来ることをやっています。
周りの理解も得られるように、少しずつ出来ることから導入もしています。
焦らず、スモールステップで!
同じようなお子さんをお持ちの方で、同じ年頃の子供を持つお母さん達にも友達にも言えず、1人で悩みを抱えていらっしゃる方はたくさんいると思います。
私もたくさん悩みました。
何がいけないのだろう?と自分を責めたりもしました。
今回のカミングアウトの件も悩みました。
それでもどれが正解かは分からないけど、悩みながら進んでいます。
だから、1人で抱えないでくださいね。
1人で頑張らなくて大丈夫ですからね。
子供が人とは違う個性を持って生まれてきたのは、お母さんのせいじゃありません。
子供は「このお母さんなら、この個性を持って生まれてきても大丈夫だよね~」とお母さんを選んで生まれてきています。
子供も魂で自分は乗り越えられるとわかっているから、『個性』を選んで持ってきてます。
たくましい魂を持って生まれてきてくれた子供を、母親である私たちが支えていきましょうね!
必ず子供は乗り越えてくれますから、子供を信じて一緒に乗り越えていきましょうね!
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