こんにちは!natuです。
昨日は梅雨らしく、雨さんがここぞとばかりに頑張り、凄まじい豪雨でしたね。
息子がハイテンションで
「学校のグランドが湖みたいになったよ!長くつのここまで水がきたよ!!」
と話してくれました(笑)
こういう豪雨の思い出って、大人になっても忘れないんですよね(^O^)
子供っておもしろい発想をたくさんして、予期せぬこともたくさんしますよね。
友達のおもちゃを壊した、壊してないなどのトラブルも起きやすいです。
今日は、友達との『おもちゃを壊した、壊してない』のトラブルについて書いていきますね。
一方的な糾弾は自分も相手も傷つける
A子ちゃんは女の子で弟もいます。
かなも含め兄妹ぐるみで、よく遊んでいました。
だんだんと年齢が上がり、ギャングエイジの時期に入ってきたこともあり、男の子と女の子での遊びが噛み合わなくなってきて、ちょっとした喧嘩をよくしていました。
ある夜、1つの喧嘩をずっと気にして引きずっていました。
「俺じゃないのにずっと言ってくる。壊してないって言って説明してるのに聞いてくれない 」
「聞いてくれないんじゃ、困ったね~また帰ってきたら話してみたら? 」
次の日から旅行に出かける事になっていたので、ひとまずそう言いました。
旅行先から帰って来たら、はる宛に手紙がありました。
A子ちゃんからでした。
「はる以外は見ないで!」と書いてあった為、私は見ずにはるに渡しました。
その手紙を持って2階に上がったまま降りてこないはる。
はるの様子がおかしかったので、
「お母さんに見せてと言われて見せたって言えばいいよ。」
と説得し手紙を見せてもらいました。
見た瞬間・・・唖然としました。
なんだ、これ!?
こんな手紙、普通寄こすかっ!
親が見て、渡すのOKしたの!?
簡単に内容を説明すると・・・
[su_note note_color=”#ffcb92″]
私は怒っています。
とても怒っています。
おもちゃを壊したのがはるなのに、どうして俺じゃないと嘘をつくのか?
壊したのは誰か知っています。
謝らないのはおかしい!
謝れよ!言えよ![/su_note]
という一方的な趣旨のことが書いてありました。
手紙は”赤色で怒”の文字で縁取られてました。
事情をはるに聞きました。
たしかにA子ちゃんのおもちゃで遊んでいたよ。
でも遊び終わって俺はブロック塀の上に置いたんだよ。
その時は壊れてなかった!
俺が置いた後にA子ちゃんの弟が触って持ち上げて遊んでたんだよ。その時に壊れたんだよ。
これだけ聞くと、はるが壊していないように思えます。
でも遊んでいる時に落としたりして、衝撃で壊れるきっかけを作ってしまったかもしれない。
男の子は、力の加減というものを知らずに遊んで壊してしまうことは良くあるので(苦笑)
「壊してないのはわかったよ。でも遊んでいた時に落としたりして壊してしまってたかもしれないよね。友達のおもちゃを壊したとなると、そのままでいいわけないよね?とりあえず、まずは向こうにも事情を聞きにいこう。その上で、どうして自分が壊してないと思ったかも話して、きちんと謝って弁償させてもらおうね。あと、こっちが悪いにしてもこういう手紙はいい気はしないこと。何かあるなら直接話してほしいと伝えてこようね」
はると一緒にその子の親の元へ話に行きました。
一通り事の流れを話し、二人で謝りました。
こちらが悪いにしても、手紙はこういう内容のものを貰っていい気分はしないこと。
後は、男の子と女の子ではもう遊びも変わってくるし、常にみんなで遊ぶってことも難しい。
ゲームやりたい時もあるし、遊ぶ気分じゃない時もある。
本人の遊びたい、遊びたくないに任せてるから遊ばないといったらそれでいいにしてほしい。
私はカウンセラーをしているので、こういう話はきちんと話したほうが良いと思い話をしに来ました。
と伝えました。
A子ちゃんは「遊ばない」と言ってもそれが気に入らないらしく、何度もピンポンを押しては誘って来たりかなに言わせたり、遊ばない事に関してグチグチと文句を言ったりすることが多かったんですね。
その子の親は、
安いおもちゃだし弁償はしなくていいよ。
ずっと謝ってくれないと気にしているので、手紙でも書いて渡したらと言った。
何かしたかもと思ったらとりあえず謝っとけば収まるんだから、謝っとけばいいよ。
これからも男女隔てなく遊んでくれれば嬉しいから、大丈夫だよ。
それに私も教員免許持っているから。
と言われ、ひとまず収まりました。
A子ちゃんにも私から同じ内容の話をし、
「たとえ自分が悪かったとして、あなたが友達からこういう内容の手紙をもらったらどう思う?悲しくない?私はとっても悲しかったよ。」
と伝えました。
一緒に遊んでいた別の子も「だから手紙はやめたほうがいいって言ったんだよ~。」とこぼしていました。
ひとまず収まったかなと思っていたその夜、A子ちゃんのお母さんからLINEが来ました。
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娘がまだグチグチ言うので、もう一度話を聞いたら事情が違っていました。
はる君が落として壊した所を見たと言い張っていたのですが、実は見ていないということがわかりました。
その後に置いてあったのを弟が遊んでいて壊れたそうです。
はる君の言った通りでした。
最近、男の子たちに嫌がらせされることが多く、壊しといて謝れないなんて!!と思ってしまいました。
手紙は行き過ぎたことをしてしまいました。
本当に申し訳ありません。
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はぁ!?なにそれ!!
それよりそんな大事なこと、直接言いにこないわけ!?
おっと・・・すいません(苦笑)
私も人の親ですから、もちろんこんな感情も出まくりですよ~!
でも、本当は違ったということをきちんと説明してくれて、謝ってくれたのでお互い様だねということでいいにしました。
ですがこれだと、A子ちゃんの問題の本当の解決にはなっていないんです。
親が冷静になり、子供と向き合うことが大事
今回の件は
- 子供の言い分を鵜呑みにしてしまったこと
- お互いの事情確認もせず、決めつけて相手を糾弾してしまったこと
- これはないという手紙の内容でも親がOKして相手に届けてしまったこと
- 子供も親も感情的になりすぎてしまったこと
- 他の男子とはるを一緒にしてしまったこと
- 教員免許を持っているからというおごりがあったこと
が原因ですね。
やられた方は怒りが込み上げてきて、感情的になってしまうのはわかります。
でも、こういう事が起きたときは感情的にならず冷静に状況を確認する事が大事です。
嫌がらせをしてきた男子とはるは違うという事をしっかりと見る。
子供の話も全部を全部信じるのではなく、相手に確認するときも、あくまで確認を前提として話を聞く。
しっかりと話を聞き、
「あなたの言い分はわかったよ。でも相手の話もきちんと聞かないと、何か理由があるかもしれないし、勘違いで相手を悪者にしてしまったらこっちがもっとひどい悪者になるよ。だからちゃんと話を聞こう。」
と両者の言い分をしっかりと聞くことが大事だと伝えてください。
そして「教員免許持っているから。」と言った時に、”持っているから私の教育は間違わない”という自信が感じ取れました。
これは私が「カウンセラー、ヒーラーだから子供の気持ちは全部わかります。癒せます。」と言うのと同じです。
はっきり言いますが、全てわかるわけがありません。
1度でなんでも全部わかって癒せたら、人ではありません。
人それぞれ魂で感じている事が違って、抱えている問題も様々です。
わからないからいろんな事を経験してきて、子供を通して今も”感情”の経験をたくさんしています。
カウンセラーだから、ヒーラーだからといって魔法使いじゃないですから、上手くいかない事だってありますからね。
だから”教員免許持っているから、私の子供は大丈夫”なんていうのはただのおごりに過ぎません。
そのおごりを理由に、子供の事をしっかりと見ないでいい理由にしてほしくないと思います。
そのおごりがなければ、両者の言い分をしっかりと聞き、手紙についても内容が一方的になっており、謝れ、言えなどの命令口調や怒の文字で縁取られたのを見て”おかしいよ”と指摘できたはずです。
むしろ学校で子供同士のトラブルがあって、このような事があったら教師がとる対応だと思います。
両者からの視点をしっかりと見て、冷静になって話を聞き、それからどう対処していくか決めればいいんです。
そしてこの出来事は親は謝ってますが、子供は謝っていないんですよね。
子供に自分の嘘で人を傷つけたという事をわかってもらい、きちんと謝って自分の非を認める機会を奪ってしまっていますよね。
A子ちゃんからは、”私を認めて欲しい。私を見て欲しい。私のやる事は間違ってない!正しいんだ!負けたくない!”というエネルギーを強く感じます。
常に自分が正しくて私は間違ってないという強固な意志を感じます。
現にA子ちゃんは自分に非があることをしてもすぐには謝りませんし、認めない事が多いようです。
自分より強いと思う男子に対しては、蹴ったり色々言ったりして対抗してしまっているんですね。
間違う自分、負ける自分はダメだと責めてしまっているんですね。
これは確実に親との関係性が影響していますね。
根本的な問題を解決しないと、A子ちゃんはずっと対人関係でトラブルを抱えることになってしまうと思います。
根は優しくて、面倒見のいいお姉さんの良い部分がどんどん隠れていってしまいますね。
A子ちゃんに関することは、まだ何かありそうだなぁ~とこの時から感じてました。
最後に
子供同士のトラブルはやってしまった側、やられた側の心に大きな影響を残すことになります。
はるは自分が言ったことが本当だったとわかってもらえてホッとしていました。
トラブルが起きた時に、頭ごなしに怒ったり否定したり、有無を言わさず子供の擁護に回ったりせず、冷静に丁寧に対処してしっかりと子供と向き合っていきましょう。
今回は手紙とその内容がおかしいこともあり、親の私が介入しました。
本来ならケンカは子供同士で解決を促しています。
子供に人との付き合い方や、こういう一つ一つの経験から自分と相手の感情を知り、心を大きく成長させるいい機会です。
そうやって子供は人を知っていきます。
それによって親も成長できているんですよ。
ドーンと構えて、肝っ玉母ちゃん、父ちゃんでいきましょうね。
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